多機能型保育で「保育園を地域にひらく」その3高知のまちから

2017年7月24日 00時28分 | カテゴリー: 子育て・子育ち・女性

7月18日、高知県の事業「多機能型保育事業」を実施するAzonoにこにこ駅(あぞの町)/ NPO 法人 あおぞら広場 Azonoと、さくらんぼ園(帯屋町)  /  学校法人 やまもも学園を訪ねました。

Azonoにこにこ駅 写真左上、左下:1階保育スペース、右上:2階子育て支援スペース、右下:コンテナの交流スペース

NPO 法人 あおぞら広場 Azono理事長の田渕愛子さんにお会いし、最初に見せていただいたのは高知新聞の切り抜き。~施設の開設は戸惑うことばかりで諦めかけたこともあったという。そんな折、横浜市にある子どもと高齢者が集う施設を昨年視察。「やっぱり自分もやってみたい。」と一念発起した。~(以上引用終わり)とあります。あっ!うちに視察に来てくださった時のことだ。
そして、今春、晴れて市の認可を受け小規模保育園を開所されました。(11人定員/木造2階建の1階部分。2階は子育て支援スペース)

200人規模の認可保育所での勤務経験がある田淵さん。そのネットワークで保育士を確保、小規模の良さに共感する保育士や短時間のパート保育士が勤務されています。山手のあぞのエリアには、東日本大震災後、沿岸部からの人口流入が進み若い世代も増えており、今後は週3回の子育て相談事業も展開していきたいとのこと。すでに、双子のママの相談やレスパイトのための一時預かりなど子育て支援事業にも積極的に取り組まれています。近隣のグループホームと協定を交わし日常的な交流も行なっているそうですが、子どもがなかなかお年寄りに懐かなかったり、想定外のことは色々起きると笑顔で話されます。
この場所は、元々田淵さんの家族が経営していた喫茶店だった場所で、喫茶店時代には、ご近所の高齢の方々が100歳体操の帰りに寄ってくれていたそう。そこで、喫茶店に代わる「場」を用意したいと考えられ登場したのが玄関横に置かれたコンテナ。コンテナは美しく改装されサロン仕様に。これから、この場所を開放していきたいとのことでした。

さくらんぼ園 写真左下:柿原映子施設長、右下:子育てサロン会場

続いて、さくらんぼ園(帯屋町) へ。施設長の柿原映子先生にご案内いただきました。さくらんぼ園は、デイサービスや包括ケア相談室、クリニック、調剤薬局、飲食店、本屋などが入居する商店街のビル「帯屋町チェントロ」の2階に開設されています。3階はオフィス、4~14階は賃貸マンション。ビルの裏には公園が広がり建設中の図書館もあるというロケーション。こどもたちは、その中を行き来しアーケード商店街でも顔見知りの存在となって可愛がられているのだとか。その日は丁度月に一度の子育てサロンの開催日でしたが、サロンの会場も調剤薬局さんのご好意で提供してもらっているそう。羨ましいです。

帯屋町チェントロ

連携園から給食を搬入し、休日は連携園で共同保育を実施するなど法人の強みを生かした運営を行っておられます。一時預かりのニーズもキャッチし意欲的に取り組みたいが、高知市では余裕活用型(定員の枠の中で空きがあれば一時預かりを受けられる仕組み)しか認められておらず厳しいとのことでした。

訪問した2つの園は、いずれも地域を知るスタッフが運営する小規模ならではの個性ある保育園でした。多世代交流の効果も感じておられるし多機能型支援のポイントとして一時預かりのニーズに着目されていました。
今回の高知での学習会&フィールドワークは、ピッピの実践を知ってもらうと共に多様な取り組みに触れる機会となりました。今後も、様々な小規模保育事業と連携し制度提案に取り組んでいきたいと思います。

レポート1学習会報告
レポート2県へのヒアリング