2016年 現場目線で振返ります

2016年12月31日 23時35分 | カテゴリー: その他・つぶやき, 子育て・子育ち・女性, 生活困窮者支援・若者支援・働き方, 高齢者、障がい児・者福祉

IMG_3926今年は、NPO法人ピッピ親子サポートネットの組織運営の見直しを進めるなかで、現場でワークするチャンスが巡ってきました。思っていた以上に「現場の人」になってしまいましたが、スタッフ一人ひとりのことがより理解できたし、私自身が複数事業所掛け持ちし小刻みのワークを経験するなかで、あらたな気づきもありました。現場目線で1年を振返ります。

*まず、こだわり続けてきた一時保育
乳幼児一時預かり事業「ここ・はっぴぃ」も、ピッピ保育園の一時保育も常にキャンセル待ち。療育センターと併用して利用したいというケースも増えています。求職中の利用者からは「ハローワークには子ども連れで来所しないでと言われる」という声が聞かれます。いっそのこと、療育センターやハローワークで一時預かり事業が実施できないものか…。横浜市にも提案してみたのですが。どうでしょうか。

*厳しかったヘルパーステーション(介護保険事業)
横浜市では2016年1月から、要支援1、2で受けられていた予防訪問介護・予防通所介護を、市の事業「介護予防・日常生活支援総合事業」に移行し、10月からは「横浜市訪問型生活援助サービス」がスタート。あらたな訪問型サービスの報酬は現行サービスの90%とされたものの、処遇改善加算もないため実質は90%以下の収入に。そして「仕事そのものが減っている」状況もあり、制度改定の影響をもろに受け、厳しい一年でした。何よりも、ヘルパーが行う生活援助の重要性、デイサービスが持っている介護者(家族)のレスパイトサービスとしてのデイサービスの重要性を訴えていこう。

*子育て支援事業への評価
ヘルパーステーション事業のもう一つの柱は産前産後支援事業。しかし、制度がスタートして13年を経てもその報酬は据え置かれたままです。これは、親と子のつどいの広場事業でも同様で、経験を重ねてもそれに見合う人件費が出せない現状があります。市にはスタッフの経験が評価できるよう、しくみの見直しを求めています。

*放課後の過ごしの場「となりのいえ」で
放課後等デイサービス事業所が急増するなか、子どもたちのよりよい放課後の過ごしのために、となりのいえでは適切なサービス利用計画をたてる特定相談支援事業を始めました。しかし、基本相談には報酬がありません。丁寧に相談に応じても利用計画の策定まで進まないこともある。なかなか厳しい事業です。保護者に計画相談利用の必要性を理解してもらう必要性も痛感しています。

*「働き合う」
生活困窮者自立支援法のスタートにともない、ピッピは就労訓練事業所として認定も受けました。それとは別に地域で若者支援を行うNPOから要請を受けて、インフォーマルな就労体験や就労訓練の受け入れを行ってきました。今年、私は体験を積む彼らと働くことで、「仕事を切り出す、見直す」というプロセスを丁寧にすすめる経験をしました。ゆっくりと進む体験。次のステップを描きながら2017年度をスタートさせます。

来年はピッピ親子サポートネットのなかで「働き合い」のモデルとして他事業所での就労体験もスタートさせます。その中で、事業所間の賃金格差をどう埋めるのかという問題や、ダブルワークに対しての包括的な対価の考え方も整理していきたいと思います。
これからも、それぞれの場で見えること、必要とされていること、そして面白い!楽しい!と思えることにチャレンジします。みなさま、来年もよろしくお願いいたします。