喫食率73%のボックスランチ方式給食〜逗子市中学校給食の取組〜

2015年10月17日 14時13分 | カテゴリー: 教育, 食の安全

 神奈川ネット中学生の昼食を考えるプロジェクトで逗子市を訪問、中学校給食を試食し栄養士さんからもお話をうかがいました。逗子市では、昨年10月より学校給食実施基準をクリアしたボックスランチ方式の給食が提供されています。学校給食法に基づく給食として実施することで、就学援助制度を利用している家庭への支援が行えることからも「完全給食  」の実施にこだわったそうです。ここが「注文弁当」とは大きく異なる点です。給食食材費として1食当たり324円を保護者が負担し、その他の給食の調理や配送にかかる経費を逗子市が負担します。今年度の給食関連予算は7,680万余円で、市民一人あたりの税負担額に換算すると1,333円となりますが、市民も参加し議論した結果であり、事業者と役割分担をし初期投資(5,000万円)を押さえる形で完全給食を実施した事例です。

 旬の食材や地場産物の活用を心がけ、また「家庭で後回しになりがちなメニューを積極的に取り入れたい」とのことで、当日のメニューには骨まで柔らかく煮た秋刀魚の梅煮も。おかずについては、温かいものと冷たいものが混在するため冷まして提供されていますが、ご飯と汁物は温かい状態で提供されており、おかずの冷たさはさほど気にならない程度ではないかと感じました。食材産地の公表や放射能検査、石鹸洗浄の実施など食の安全や環境に配慮した取組みもなされていました。今後の課題としてアレルギーに対応した給食の提供とのことですが、中学校の生徒数が全市約1,200人という規模で、細やかな配慮も可能となると思われます。
 80,000人を超える生徒の昼食を提供をしていく横浜市。教育委員会は、来年度からスタートする横浜型配達弁当(仮称)の想定利用率を2割程度と見込んでいるそうです。また、横浜市で就学援助を受ける生徒は約1万3,000人ですが、そのうち800人〜1,600人を支援対象として想定しているとのこと。こういった数字を聞いても「ゅうしょく」と「ゅうしょく」の大きな違いを認識せざるを得ませんが、それでも望ましい形に近づける第一歩とすべきなんだろうと思います。
 今回の視察で、献立作成や発注をされている栄養士さんに方にお会いし、お話をうかがい、食べてみることで気付かされることがたくさんありました。プロジェクトでは、他市の訪問も予定しています。また、各自治体の給食の実施状況を比較しながら、給食に求められる要素や優先させるべき事項など検証を進めています。

逗子市ホームページより
中学校給食・導入までの経緯

中学校給食
中学校給食・一日の流れ