「エネルギーを自治する」ミランダ・シュラーズ さんの講演から

2015年3月19日 21時16分 | カテゴリー: 防災・環境・エネルギー・ごみ

 3月16日、「(株)生活クラブエナジー」の設立記念フォーラムに参加しました。生活クラブエナジーは、再生可能な自然エネルギ―で発電した電気を供給する会社です。エネルギーの共同購入に向けた取り組みも始まろうとしています。フォーラムの記念講演では、ミランダ・シュラーズ さん(ベルリン自由大学教授・ドイツ倫理委員会委員)のお話を伺いました。

 ドイツ政府は、福島第一原発事故後、2022年までに「脱原発」をめざすことを表明していますが、ドイツの原子力政策の転換を主導したのはメルケル首相が設置した「安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」でした。社会学者や哲学者も参加した委員会において、技術的な議論のみならず倫理的な議論が重ねられエネルギーシフトを進めたそうです。1970年代からの反原発を掲げた市民運動の歴史や、緑の党の存在などエネルギーの転換における市民社会の重要な役割も確認しました。
 ドイツにおける再生可能エネルギーが高コストであるとの批判も聞かれますが、ミランダさんは、「エネルギー効率を高めることでトータルコストは低減する、2013年のエネルギー消費量は2014年よりも減少し、各家庭が支払うコストも増加していない。」と報告されました。
 食や地域福祉からエネルギーの自治へと一歩すすめ持続可能な地域社会づくりをめざす「(株)生活クラブエナジー」の取組みに、組合員として期待を持って参加するとともに、実践から制度をつくる政治の役割も果たしていきたいとの思いを強くしました。