共生地域創造財団の実践に学ぶ共に働き共に歩む“伴走型支援”

2014年5月29日 11時48分 | カテゴリー: 活動報告, 生活困窮者支援・若者支援・働き方

 東日本大震災復興支援ネットワーク主催の勉強会で、共生地域創造財団の代表理事の奥田知志さんから、復興支援と相互多重型支援についてのお話を伺いました。

   共生地域創造財団は、震災支援と現地の復興と、未来に向けた共生地域の創造を目的として全国ホームレス支援全国ネットワーク、グリーンコープ生協、生活クラブ生協が恊働して設立した団体です。東日本大震災発生直後の炊き出しや緊急支援物資の供給をはじめ、被災地へのボランティアの派遣、仮設等への移住者のためのパーソナルサポートや漁業や産業復興のための作業まで、さまざまな実践をされています。

  奥田さんは、石巻市牡鹿半島、蛤浜・折浜への漁業復興支援活動として、震災直後の緊急物資の支援に始まり、瓦礫撤去、牡蠣養殖資材手配、牡蠣筏作り、種付け作業等に継続的に取組まれました。支援を通じて、支援され側が感じる、一方的に支援され続ける事の「つらさ」「負担感」に気付いたとのこと。そこで、漁師さんには、働く事に困難を抱える若者の就労訓練を受け入れてもらい、若者の仕事・社会復帰を支えるという仕組みが生み出されました。引きこもりがちだった若者にとっても、「復興支援」というやりがいを持つことで、社会とつながる可能性が広がります。さらに消費者が、こういったた消費材(商品)が持っているストーリーやクオリティに共感し「選択」することで、富の再配分が行われるという考え方に支えられた、助ける側と助けられる側の固定化を克服した取組みです。

殻つき牡蠣は「いつか笑える日が来る」という意味を込めて「笑える牡蠣」と名付けられています。

 
 現地の方と共に働き共に歩む“伴走型支援”の支援活動は、生活困窮者の自立支援という側面からも注目されます。長年にわたる北九州市でのホームレス支援を実践されてきた奥田さんの描く包摂社会のモデルづくりについて、今後も、是非学ばせて頂きたいと思います。