ソーシャルファームの可能性 豊中フィールドワーク

2014年2月14日 23時39分 | カテゴリー: 生活困窮者支援・若者支援・働き方

豊中市の雇用・就労支援施策について伺ったあとは、佐々木妙月さん(NPO法人ZUTTO理事、情報の輪サービス(株)社長)にコーディネートいただき、庄内エリアのフィールドワークを行いました。
まず、NPO法人ZUTTOの運営する、若者の居場所工房ぐーてんを訪問。NPO法人ZUTTOは、豊中市や大阪府の委託も受け、ひきこもりやニートなどの若者の就労支援事業に取組まれてきました。今年度は、豊中市就労意欲喚起事業「居場所等生活再生支援事業」も受託し、この場所を上手にシェアして「居場所くらし応援室」事業にも取組まれています。様々な作業を通じて、利用者、スタッフにそれぞれに発見や気付きがあるそうです。

その後、情報の輪サービス(株)が運営する「ギャラリーカフェぐるり」、「銀座食堂」にもおじゃましました。いずれも、シングルマザーなどの支援のためのソーシャルファームで、ぐるりは、子育て世代も集まるカフェです。今年度も、豊中市からの委託を受け、調理師免許やヘルパー資格を習得のプログラム(ひとり親等の調理師等就職支援事業・緊急雇用創出基金事業)を実施しています。一足先にオープンした銀座食堂は、3年を経て地域とつながり経営も安定しているそうです。食材は全て目の間にある「豊南市場」で仕入れるなど、地域経済の活性化にも繋がる良い循環が生まれています。事業の成功の鍵は、やはり人とのつながりです。

最後に、㈱きるとを視察させていただきました。きるとは2011年3月、豊中市伊丹市クリーンランド施設(公設民営)の開設にあたり、両市と協働し、障がい者施設や作業所を運営する団体、市民が出資して設立された法人で、障害者の働く場を創設する事業体です。グリーンランドの資源ごみの選別事業を受託、30人の障がい者を雇用し自立的な経営が行われています。異物混入割合を確認する検査ではスーパーA(精度95%)という評価も得ており、障がい者の特性も活かした高精度で生産性の高い作業が行われています。

本稼働より2年が経過し、来年度からはスクール事業も展開、障害者総合支援法に基づき、前期2年・後期2年の4年間という期間の中で、障害者の学びと就労のサポートをめざすそうです。 また、特例子会社制度(緩和)を活用した地域企業グループの設立と障がい者雇用の促進事業 (2011年8月〜 2013年3月・社会イノベーション推進のためのモデル事業)に取組まれた経験も生かし、今後も、障がい者雇用に取組む中小企業と連携・協力し、専門家派遣等事業所にあったサポートを行い、障がい者雇用を促進されたいとのことでした。ソーシャルファームの可能性や、中小企業支援として雇用・就労施策に取組む豊中モデルに多くの示唆をいただきました。