通級指導教室に在籍する子どもたちへの支援の充実に向けて

2013年5月3日 20時59分 | カテゴリー: 教育, 活動報告, 県政レポート, 高齢者、障がい児・者福祉

*1通級指導教室にお子さんを通わせてらっしゃる親の会「ありんこの会」から、横浜市教育委員会ならびに神奈川県教育委員会へ要望書が提出され、あわせて意見交換が行われました。この間、私もありんこの会の皆さんと意見交換を重ねてきましたので、市教委・県教委との意見交換にも参加させていただきました。

ありんこの会では2012年度に続き、会員へのアンケートを実施し、具体の事例を積み上げた報告をまとめられています。
*2小学生の保護者に対して行ったアンケートでは、特別支援教育コーディネーターや児童支援専任との相談の機会がないという保護者が48%、アプローチも受けてないという人が69%、また、特別支援教育コーディネーターや児童支援専任に必要なときに相談しやすいですかとの問いに55%の人が「相談しにくい」と答えています。さらに、33%の人は、特別支援教育コーディネーターや児童支援専任の役割を知らなかったとしています。
また、個別の教育支援計画書・個別の指導計画書の作成状況についても、作成していると答えた人は 29%で、昨年の21%より若干上昇したものの、横浜市教育基本計画に示された作成率85%とは大きな隔たりがあります。

こういった実態を踏まえ、特別支援教育コーディネーターや児童支援専任による支援体制の充実や個別の教育支援計画書・個別の指導計画書の作成の徹底と充実、研修の充実とともに、在籍校における理解の促進と学習支援体制の整備などについて提案がありました。

*3中学生の保護者に対して行ったアンケートでは、82%の人が進路選択で困っていることがあると答えています。公立高校の入学試験の際に別室受験や解答用紙の拡大などの配慮が受けられる事を知っていると答えた人は35%となっています。(うち15%が受験の際に配慮を受けたいと回答)今年は、入試制度が見直され受験者全員に面接が課せられましたが、ありんこの会のアンケートでは、76%の人が入学試験での面接は子どもにとって「苦手だと思う」と答えています。2012年度の受験生約5万人の受験生のうち配慮を行ったのは生徒は97人中学校の定期考査などで同様な配慮を受けていた事が条件となります。長期欠席など特別な自由を有する事例も申請により考慮される場合があります。)とのことです。参加された保護者からは、中学校や高校に問い合わせても適切な情報が得られず大変苦労された事例が報告されました。

『神奈川県公立高等学校入学者選抜募集案内』では「障害等のある人」への配慮に触れられていますが、障害等の範囲が明確でなく、詳しく説明を受ける機会も保障されていません。特性ゆえに入学試験で不利になる可能性のある子どもたちに対し、適切な時期に入学試験で受けられる配慮やその手続きについて必ず知る事が出来るよう対策を進めるべきと考えます。通級指導教室に在籍する児童生徒は、特別支援学校、個別支援学級と同様に年々増加しています。指導の充実、支援の体制整備が急がれます。

*1通級指導教室
現在、弱視、難聴、言語障害、情緒障害の各通級指導教室が設置されている。子どもたちは通常級に在籍し週一回通級指導教室に通う。情緒障害通級指導教室の児童生徒数は急増している。 
*2アンケート
対象:横浜市立小学校通級(10校)通級指導教室に通う児童の保護者のうち「ありんこの会」会員
実施期間 2012年7月〜8月
配付数 774部
回収数 577部 
*3アンケート
対象:横浜市立中学校通級(4校)通級指導教室に通う生徒の保護者のうち「ありんこの会」会員
実施期間 2012年7月〜8月
配付数 142部
回収数  85部