作成目的が良く解らない「放射線副読本」

2012年1月31日 11時49分 | カテゴリー: 教育

横浜市の「放射線等について学ぼう!」という副読本を使った授業について、保護者の方からご意見をいただいたことをきっかけに、子どもの未来プロジェクト・青葉の皆さんと意見交換しました。

この副読本は、文科省が「射線等に関する指導の一助としてほしい」と「わくわく原子力ランド」に変えて作成した副読本を要約したものです。文科省が電力業界とつながりの深い財団法人「日本原子力文化振興財団」に委託、作成されたことや、作成委員会の議事録が作られていないといった問題点も指摘されている副読本。
県教育委員会に確認したところ、率先して導入したのは横浜市だけで、他の県内市町村は現時点で導入の予定はないと聞いているとのことでした。ちなみに、県立高校では、2012年度の1年生約42000人に配布を予定していますが、その扱いについては学校の判断に委ねるとしています。また、文科省が作成、直接学校に送付、県としての費用負担はないとのこと。

さて、副読本の内容ですが、冒頭で福島第一原子力発電所で事故が起こったことに触れていますが、その後は、原発事故とは関連の無い書き方で主として放射線についての基礎知識を伝える内容が掲載されています。小出浩章氏が「ウソは付いていない、しかし必要なことは書いてないと」と評されたこともうなづける内容です。

保護者の方からは、現実には原発事故により放射性物質が子どもたちの周りにも飛んできている中で、被ばくの危険性があることを教えるべき、先生が子どもの質問に答えないことになっているというのでは授業として成り立たないといった意見も出されました。
原子力発電所の安全神話が崩れ去り、放射能物質が飛散している今、どうしたら被曝が少なくできるかということを伝える努力がなさるべきだと思います。
今年度末までに市内各小中学校で授業、副読本を使った授業が行われることになっています。今後も、皆さん気付かれたこと、ご意見をお寄せください。