「原発のない未来を考える」藤田祐幸氏講演より

2011年6月1日 11時27分 | カテゴリー: 防災・環境・エネルギー・ごみ

スペースナナ主催の藤田祐幸さんの講演会に参加しました。
藤田さんは、スリーマイル島の原発事故以来、原発事故のリスクに警鐘を鳴らし、原発のない社会を提言されてきました。十分予見で来ていた原発震災を止めることのできなかった藤田さんの怒りと自責の言葉は大変重いものでした。

フランス、ドイツなどで公表された放射線量シュミレーションデータや、福島県が公表している小・中学校の放射線モニタリングデータからは、非常に深刻な汚染の状況が読み取れます。先日も、放射性物質の拡散を予測したSPEEDI(スピーディ)の情報が有効に活用されていなかったことが明らかになりましたが、この間の政府の情報提供のあり方について、「ソ連政府の方がはるかに人道的」との厳しい指摘がありました。

25年前のチェルノブイリ原発事故後、研究者や市民、消費者団体のカンパにより開設された、放射能汚染食品測定室は25年間測定を続けており、現在フル稼働で生活クラブや大地の会などの食品の測定をしているそうです。25年間、精密機器を維持するためには大変なコストと労力が必要です。私たちもまた、こういった活動を活かし次世代につなぐ努力をしていかなければなりません。

福島の惨事を目の当たりにし、なお、人々の暮らしと原子力発電のリスクの共存を求めるのか、何万年先の未来に責任を持てるのかといった厳しい問いかけと、子どもの未来だけは守らなければならないという強いメッセージで閉めくくられた講演。
そう、もう先送りできません。