パーソナルサポートの実践

2011年2月15日 09時33分 | カテゴリー: 生活困窮者支援・若者支援・働き方

「学校から労働現場への接続と非正規労働者問題」を考える

神奈川労働相談ネットワークの事務局で、横浜パーソナルサポートサービスにも関わっていらっしゃる横山滋さんのお話を伺いました。
まず、かつて工業高校に勤務され、その後も神奈川県の進めるキャリア教育施策に関わられた経験から、学校格差や産業構造の変化にともなう就職斡旋制度の限界など学校から労働現場への接続における課題を伺いました。
高校生の進路を分析したデータ(2006年度)では、25歳までのリタイア率が58%にものぼっていることも示され、働き方の多様化や雇用の流動化が進む中、キャリア教育の必要性、とりわけ人間らしく生きるために働くという視座の必要性が語られました。
キャリア教育と言えば、文科省、経済産業省、厚生労働省と多義的で幅広い内容で展開されています。それらの取組みを 活かすためにも、インターンシップ=体験学習をベースに産業社会を核に、全教科(縦横)で取り組むようなカリキュラムが必要との指摘もありました。

神奈川労働相談ネットワークでは、労働と生活に関わる相談や生活保護申請時の同行サポータ派遣事業を実施されています。また、非正規労働者等支援基金により労働者に訴訟費用を貸与するという事業にも取り組まれています。1年半の運用期間で、37件・71人に対し、811万7500円を貸付け、訴訟終結事案は13件とのことです。
現在、訴訟となっているHⅡロケット用のベアリングを担当した契約社員の労働裁判の事例報告では、横山さんご自身の経験からのモノづくりへの熱い思いもうかがえました。バイオやIT分野を支えている「ものづくり」への再評価が求められており、企業の倫理観とともに、ものづくりという力を地域レベルで育て行く新たなフレームも必要になっています。

横山さんは、現在地域でも精神障がい者のグループホームの運営をされている現場の人です。生きづらい社会構造の中で、若者や労働者、社会的弱者に寄り添う運動の実践に多くの示唆をいただきました。