横浜市動物愛護センターに期待されること

2010年12月11日 01時23分 | カテゴリー: 市政ファイル

 来春の「動物愛護センター」の開所に向けて、12月議会に「横浜市動物愛護センター条例案」が提案されました。市は、新たなセンターを「終生飼育」などの動物愛護思想や適正飼育の普及啓発の推進拠点と位置づけて準備を進めています。また、市民ボランティアや動物関係団体等との協働により運営を推進することも謳われています。

 昨日の常任委員会では、このセンターの運営計画案への市民意見募集の結果や、今後の取組みについても報告がありました。寄せられた市民意見は254件。そのうち最も多く寄せられたのは「野良猫の不妊去勢手術を無料もしくは低料金で行ってほしい」との意見でした。センターでは、年間約500頭の猫の不妊去勢手術を行うとしていますが、「譲渡される」犬・猫に限られ野良猫は対象とされていません。

 横浜市では、飼育される見込みのない子猫の頭数を抑制し、引取り頭数の減少を 図る事を目的に不妊去勢手術への助成を行っており、野良猫については、7000円の助成があります。しかし、助成金を活用してもなお、1匹、1万円以上の負担をしなければならないといった事例、また、血液検査やワクチンなどの必要性を説かれる病院も多々あるそうです。さらに、もともと手術可能な頭数が少なく、繁殖期に助成金を活かすことができないといった声も聞かれます。野良猫の不妊手術に取り組んでおられるボランティアさん達が、対応可能な病院を探し、また、手術費用のかからない病院を選び、遠方まで足を運んでいる実態もあります。

 現在、市の助成を受けられるのは横浜市獣医師会に所属する病院だけですが、川崎市では不妊虚勢手術指定獣医師は、県内全域と隣接する東京都の範囲とされ、 川崎市内でなくても、また、川崎市獣医師会に所属する病院でなくても助成金が 使えるしくみです。委員会の質疑では、横浜市においても市民の皆さんにとって 使い易い制度となるように制度の見直しを求めました。短期間に効果(ノラ猫の 繁殖を押さえる)を得るためにも、動物愛護センターでの受け入れもぜひ検討すべきと思います。

(参考)
平成22年度の不妊去勢手術助成事業実績
助成額:
飼い猫5000円(横浜市3000円+横浜市獣医師会2000円)
ノラ猫7000円(横浜市5000円+横浜市獣医師会2000円)

受付期間:平成22年6月1日〜7月21日
申請数:飼い猫オス322、飼い猫メス409、野良猫2412 計3143頭