保護者は教育の多様性を求めていない?

2006年5月26日 23時51分 | カテゴリー: 教育

東京シューレの実践

 奥地圭子さん(NPO法人東京シューレ理事長)を講師にお迎えし不登校から見える教育の課題についてお話いただきました。20年間、フリースクールに関わっていらした奥地さんの実践から子どもたちの多様な育ちの環境の必要性を提起いただきました。

 ところで、保護者の多くは、教育に多様性を求めているのでしょうか?とにもかくにも、希望進路に必要な学力を身に付けさせたいと願っているのではないだろうか…?そう感じます。試験に必要な学力なんて教育の一つの要素であって、もっと多元的な価値があるはずなのに。

 日本中どこでも、公立学校でも私立学校でも学校指導要領に基づいた官僚型運営の教育がおこなわれ、その中で、子どもは競い合わされ、就学を強制されます。
 近頃は、「生きずらい」と多くの若者・学生が精神科を訪れるといいます。「生きずらさ、息苦しさ」が教育の現場を通して生まれてくるということは、子どもにとって実に不幸なことです。
管理型教育は自主性を失わせます。学校、自治体、教育委員会、文科省のどこも責任を取らなくていいシステムは改革の意欲を低下させます。教育システムを変えることは容易ではなさそうです。
 だとしたら、「つくって・変える」。当事者のエネルギーは問題解決に大きな力を発揮しています。東京シューレは、自由で自律的。学校は社会的な関係性を学ぶ場だということをあらためて教えてくれます。さらに、特区制度を活用し、新しい学校づくりを進めていらっしゃいます。現在は、教育特区でNPOなどが設置する学校は、あくまでも不登校児童・生徒を支援する学校という位置づけです。不登校生徒が12万人を超える現状から考えればその受け皿にもなっていません。まだまだ、法制度の整備が必要ですが、新しい学校が作りやすい制度でなければ、社会のニーズに応えることができません。設置基準を緩和し、多様な教育を開発・実践を拡げることが、教育システムの自由度を高めることです。人々を信頼して自律に任せることが重要です。