室蘭市の悲劇

2004年8月27日 00時58分 | カテゴリー: その他・つぶやき

ヒモ付き公共事業はやっぱり変だ

 私は、今年度、環境事業緑政消防委員会に所属しています。8月20日には、この常任委員会の行政視察で、室蘭市を訪ね、室蘭港にある「広域防災フロート」について職員のお話をうかがいました。災害時の危機管理対策の必要性が叫ばれていますが、先進的な取り組みとは言いがたい「ヒモ付き公共事業」の悲惨な実態を勉強させていただきました。
 この防災フロートは、2000年の有珠山噴火を契機に、全国で4番目の施設として配備されたもので、有珠山、駒ヶ岳、樽前山などの火山噴火や大規模地震を想定し、災害時には、「代替岸壁」(浮島状態)として利用したり、被災地へ曳航し住民避難、物資輸送やへリポートなど復旧活動の支援施設として利用できるものらしいです。整備には11億3500万円を要し、その内、国が6割を補助する事業です。付属品の交換なども考慮すると維持管理費が年間500万円。でも、未だに、活躍の機会がないそうです!
 「日常の市民利用の方策は?」という質問に対し担当者は、「フロートの移動には1回300万円ほどかかりますので…」というお答えでした。だからって岸につないで置いておくの?「ホエールウォッチングや釣り場として使っては?」「花火の打ち上げに使っては?」と破れかぶれとも言える視察メンバーの提案に「ですから300万円ほどかかりますので…」の連続でしたが、職員の割り切れない思いも感じられました。
 自治体が必要としている事業にお金を使えるように、国のヒモ付補助金制度を見直さなければなりませんが、自治体側でも「市民生活」にとって必要な事業か?という当たり前の議論が必要でした。
 おりからの台風のため、フロートはバスの中から眺めましたが、頑丈なヒモ(ロープ?)でしっかりとつながれていました。「ヒモ」をカットできる日はいつ?