定時制入試をめぐる混乱

2004年8月22日 00時25分 | カテゴリー: 教育

入学定員策定がおかしい

今年度の定時制高校の入試において2次募集が3倍の競争率となり、その結果横浜・川崎市域の普通科で大量の不合格者が出てしまいました。この事態を受 け、3次募集も実施されましたが、普通科を希望する場合、小田原や平塚、秦野といった遠方の定時制高校を選択しなければならず、通学が非常に困難なため に進学をあきらめなければならない子どもたちが生まれました。定時制高校は、いろんな課題を抱える子どもたちの「居場所」としても、小規模で、少人数の クラス編成が評価されてきました。

4クラス編成で定時制高校としては、規模の大きい戸塚高校では、今年、さらに定員を20人増やし対応しましたが、現場 の負担は大きいと聞いています。今回、全日制に入学できなかった受験生が定時制に殺到してしまい多くの不合格者が生まれた背景には、誤った入学定員の策 定があるのではないでしょうか。2004年度の中学卒業者が969名減少することに伴い、県教育委員会は、昨年も定員枠に対して進学実績が2000名以 上下回っている私学の定員枠は1人も削減することなく、公立全日制高校定員枠を969名削減するという対応を取りました。

希望に反して、私学や定時制 を選択しなけらばならない子どもたちへの配慮に優先するものが他にあるのでしょうか。今回、定時制高校への進学をあきらめざるを得 なかった子どもたちも次年度の入試に向けてチャレンジを始めています。大人たちは、学びたいという子どもの気持ちを尊重すべきです。